春樹元年 〜日経MJと教育をベースに雑多なブログ〜

日経MJと村上春樹のファンです。ブログ名は村上「春樹」ともうすぐ年号が変わるので「元年」をくっつけました。東京都で小学校教師をやっています。「ファンタジスタ(規格外な閃きや創造性で、あらゆる人を魅了する)」な実践を積み上げ、ファンタジスタな教師になることを目標としていました。ただ、今はブログにも夢中です。頭に浮かんだ閃きを整理するために書きます。※本ブログに記載してある内容は個人の意見です。

優柔不断なあなたに贈る応援言葉

 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 

村上春樹の著書「職業としての小説家」は素晴らしい本です。

 

村上春樹なんて知らない、村上春樹は何となく好きじゃない、という人にもぜひ読んでほしい本です。

 

小説ではなくエッセイです。

 

村上春樹の考え方にはいつも励まされます。

 

今日、紹介したい名言は、自分は優柔不断と悩んでいるあなたへ贈る言葉です。

 

もっとスパッと結論が出せる人間になりたいー。そうじゃありません。優柔不断でいいのです。優柔不断なあなたにこそ贈りたい言葉なのです。無理やり性格を変えることなんてありません。

 

その言葉がこれらです。

 

小説家に向いているのは、たとえ「あれはこうだよ」みたいな結論が頭の中で出たとしても、あるいはつい出そうになっても、「いやいや、ちょっと待て。ひょっとしてそれはこっちの勝手な思い込みかもしれない」と、立ち止まって考え直すような人です。「そんな簡単にはものごとは決められないんじゃないか。先になって新しい要素がひょこっと出てきたら、話が180度ひっくり返ってしまうかもしれないぞ」とか。

 

僕の経験から申し上げますと、結論を出す必要に迫られるものごとというのは、僕らが考えているよりずっと少ないみたいです。

 

だいたいにおいて今の世の中は、あまりにも早急に「白か黒か」という判断を求めすぎているのではないでしょうか?

 

優柔不断なあなたはきっと、結論をスパッと出せないのではないでしょうか。

 

でも、そんなあなたみたいな人こそ「小説家」には向いているのです。

 

小説家は一つの事象から様々なイメージを膨らまさなければいけません。

 

そのときに大切なのは、心や頭の留保なのです。

 

これこれはこういうことだ、とすぐに結論を出してしまっては、様々なイメージは湧きません。心や頭を「空っぽ」にすることで、たくさんのイメージが溢れてくるのです。

 

優柔不断のあなたへ。あなたに素早い結論は必要ありません。そのかわりにたくさんのイメージや代替案を提案するべきです。

 

そして、です。

 

そもそも結論を出す状況なんて、そんなにないんじゃないか、と村上春樹は言います。

 

日々、仕事をすると、「いや、そんなことはない」と突っ込みたくなるでしょう。

 

でも、どんな提案だって、メリット・デメリット、得意・不得意があるものです。

 

どんな提案だって、基本は仮説であり、完璧なんて存在しない。日々プロトタイプの連続です。

 

村上春樹はもっとラクに生きよ、完璧なんて存在しないと言っているようでした。

 

だからこそ、適当な報告書は「適当」に書いていいのです。笑

 

そして、最後にもう一つの苦言。

 

だいたいにおいて今の世の中は、あまりにも早急に「白か黒か」という判断を求めすぎているのではないでしょうか?

 

教師という仕事をやっていると、子供同士のトラブルは早急な対応が必要だと言われます。

 

もちろん、いじめなどの緊急度MAXの出来事なら早急に対応するべきでしょう。

 

でも、たとえば、ほんの少しのケンカに対して、大人がギャーギャー騒ぎすぎて、かえって大袈裟にしてしまうこともあるのです。

 

じゃあ、ほんの少しのトラブルのときはどうするのかって、そんなの「ほっときゃ」いいのです。

 

時間が勝手に解決してくれます。

 

面白い授業や、休み時間の素敵な出来事で、さっきのトラブルの件なんてすぐに忘れてくれます。

 

 

もちろん、意思決定を早急に求められることもわかります。

 

でも、待ってください。

 

その意思決定、きちんと細部まで練られて決定していますか? 焦って大切なこと見落としていませんか? 

 

僕が言いたいのはそういうことです。

 

 

自分で言うのもなんですが、僕は優柔不断な男です。

 

しかし、村上春樹の言葉を刻んで、心と頭はいつも「空っぽ」にして、思慮深く色々なアイデアを得るようにしたいと思います。

 

小説家のような思考、僕のような優柔不断な人間にはぜひ取り入れたい考え方です。

 

優柔不断で悩んでいるあなたもぜひ。

職業としての小説家 (新潮文庫)