春樹元年 〜日経MJと教育をベースに雑多なブログ〜

日経MJと村上春樹のファンです。ブログ名は村上「春樹」ともうすぐ年号が変わるので「元年」をくっつけました。東京都で小学校教師をやっています。「ファンタジスタ(規格外な閃きや創造性で、あらゆる人を魅了する)」な実践を積み上げ、ファンタジスタな教師になることを目標としていました。ただ、今はブログにも夢中です。頭に浮かんだ閃きを整理するために書きます。※本ブログに記載してある内容は個人の意見です。

職業としての小説家を読む2〜村上春樹から学ぶオリジナル論(かさ編)〜

「オリジナル」とは何でしょうか?

 

「あれはオリジナルだね」の境界線はどこなのでしょうか?

 

今回はオリジナルについて、基本中の基本について学びます。

 

今回のテキストも、もちろん村上春樹氏です。そして、幾多の名言に詰まったこの本です。 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 

★★★

 

オンリー・ワン、スペシャル・ワンと言われるように、「オリジナル」の自分に憧れる人は多いと思います。ヤルキもその一人です。

 

ただ、そのオリジナルを獲得するためにはどうすればよいのでしょうか? ちなみにオリジナルへの評価は「客観的」でなければいけません。自分だけでの判断で「俺ってオリジナルだぜ」と言ったって、それは自己満足で誰も評価してくれません。あくまで他人が見て「あの人ってオリジナルだよね」と評価されなくてはなりません。

 

ただ今回の記事はあくまでオリジナルな自分になるための第一歩なので、「なんだそんんなことか…」と、もしかしたら拍子抜けしてしまうかもしれません。でも、その一歩こそが一番大切じゃないか!とヤルキは判断したので、拍子抜けを覚悟した上で、皆さんに紹介したいと思います。

 

ちなみに名言というのが本当に人生で役に立つのは「そのときの状況による」のですね。かつてある先生や師匠に言われたことが、当時は全然わからなくても、年月を経てから理解できた、なんてことは多々あるのです。それは自分の経験、置かれた状況が変化したからです。同じ本を読んだって、読んだタイミングで受ける感動が違うのと同じです。

 

今は役に立たなくてもいつかは役に立つ、そんな気持ちでこの言葉を知ってくれれば幸いです。

 

★★★

 

それではオリジナルについての村上春樹氏の名言を伝えます。

 

それはこの言葉です。

 

 

「そのスタイルの質がどうこうという以前に、ある程度のかさの実例を残さなければ、検証の対象にすらならない。」

 

拍子抜けしてしまったでしょうか。

 

でも、これこそオリジナルの基本で、また真理だとヤルキは思います。

 

★★★

 

オリジナルの例として、「ビートルズ」を挙げましょう。(実際のこの著書でも氏が例として挙げています)

 

ビートルズは「昔」のバンドです。しかし、現在でもCMや店内のBGMなど、あらゆる場面で流れる伝説のバンドです。

 

ビートルズに憧れ、サウンドをマネしたバンドも多いです。これまた伝説のバンドですが、「オアシス」もビートルズの大ファンで、カヴァー曲もあるぐらいです。

ホワットエヴァー

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ビートルズの曲は短く、歌詞は中学英語でわかるほどシンプルです。今でこそ、当たり前のように耳に入りますが、当時はかなり斬新な音楽にチャレンジしたオリジナリティ溢れるバンドだったのです。

 

コンセプト・アルバムというのをご存知でしょうか? あるテーマがあって、それに沿っていった曲で構成されているアルバムです。よくあるグレイテスト・ヒッツのような代表曲の寄せ集めではなく、きちんとコンセプト・物語性のあるアルバムです。

 

邦楽ですと、ミスチルの「深海」、黒夢の「コークスクリュー」のようなアルバムです。(これはヤルキの主観です)

 

深海

深海

 

 

CORKSCREW

CORKSCREW

 

 

さて、このコンセプト・アルバムの基礎を築いたのが、実はビートルズのあるアルバムだったのです。それこそが「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」です! 世界初のコンセプト・アルバムと言われています。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

 

 

とてつもなく長いアルバム名に舌を噛みそうですが、このアルバムを聴くと、「あぁ、これがコンセプト・アルバムか!」とわかるはずです。ビートルズが架空のブラスバンドになり、それを演奏するという物語になっています。

 

このアルバムだけではないですが、ビートルズがパイオニアとなって新たなサウンドを生み出した例は数多くあるのです。まさにオリジナリティ溢れるバンドです。

 

★★★

 

さて、本題に戻りましょう。

 

そんなオリジナリティ溢れるビートルズですが、彼らのオリジナリティを支える「ある絶対的な鉄則」があります。これこそがオリジナルの真理です。

 

簡単です。

 

ビートルズは数多くの曲を生み出した、ということです。

 

村上春樹氏の名言と関連付けると、「ある程度のかさ」の実例を残しているのです。

 

そう、いかにビートルズとはいえ、ポツポツとほんのちょっぴり曲を出しただけで、伝説的なバンドになるわけありません。幾多の曲を生み出し、いろんな角度から評価され、その中でオリジナルを確立していったのです。

 

★★★

 

結論です。

 

もしオリジナルな自分になりたくば、まずは四の五の言わず、たくさんの実例を残しましょう。悶々している暇があったら、一歩でも行動し、実例を生み出しましょう。

 

たくさん生まれた実例をいろんな角度で評価され、あなたのオリジナルが評価されるのです。

 

オリジナルな自分になるために、魔法も簡易なメソッドもありません。一歩一歩の努力あるのみです。

 

村上春樹氏とて、長編、中編、短編、エッセイ、翻訳と、たくさんの作品を生み出しています。そんな努力の中で生まれたオリジナリティ溢れる人物なのです。

 

オリジナルについての魔法や簡易なメソッドを期待して、拍子抜けした人には申し訳ないですが、行動力こそが遠い近い道なのです。

 

しかし、本当にいい著書ですね。

 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 

ではまたっ!