春樹元年 〜日経MJと教育をベースに雑多なブログ〜

日経MJと村上春樹のファンです。ブログ名は村上「春樹」ともうすぐ年号が変わるので「元年」をくっつけました。東京都で小学校教師をやっています。「ファンタジスタ(規格外な閃きや創造性で、あらゆる人を魅了する)」な実践を積み上げ、ファンタジスタな教師になることを目標としていました。ただ、今はブログにも夢中です。頭に浮かんだ閃きを整理するために書きます。※本ブログに記載してある内容は個人の意見です。

続・アンダーグラウンド〜頭のいい人の正しい頭の使い方〜

今回もこの本をもとに進んでいこうと思う。

 

アンダーグラウンド (講談社文庫)

アンダーグラウンド (講談社文庫)

 

 

村上春樹氏によるオウム真理教地下鉄サリン事件関係者のインタビューを綴った本だ。

 

題名をアンダーグラウンド。

 

東京の地下には、我々も知らない、大きな力がうごめいているのかもしれない。そして、その大きな力とは、普段は見えず成し得ない力、「え!?この人が!?冗談でしょ!?」というような力だ。

 

村上春樹氏はオウム真理教に俗していた者に対しても取材をした。そこで思ったこととは、「彼らはいたって普通の市民」ということだ。それも高学歴の人が多いと。そんな彼らがどこで「人殺し」へのスイッチやトリガーが発動されるのだろう。

 

★★★

 

ここからは持論であるが、そもそもヤルキは手に入れた知識や力とは「他人のために」使うべきだと思っている。もっといえば「他人を幸せにするために」あるのだ。

 

ヤルキは現役小学校教師だ。教え子に対しても同じことを語る。「手にした知識は他人を幸せにするために使いなさい」と。ただ、もう少し付け加えると、他人に親切にしたところで得られる「ありがとう!」という感謝の言葉、それが自分に帰ってくる最大の報酬だということを伝える。

 

公立小学校というところは多様性溢れる空間だ。足の速い子がいれば遅い子もいる。勉強が得意な子がいれば苦手な子がいる。

 

学校で手がかかると呼ばれる子は、普通「勉強が苦手な子」なのだ。でも、敢えてここでは焦点を変えよう。そう、一番手のかかる子は「勉強が得意な子」なのだ。

 

勉強が得意な子は「力」がある。「影響力」がある。

 

もし、その力や影響力を間違ったことに使ってしまったら…

 

★★★

 

タイトルにアンダーグラウンドと含まれているので、地下鉄サリン事件にも触れつつ自論を述べよう。

 

そもそも「サリン」という毒ガス。

 

あなたはそれを造れますか?

 

おそらく無理ですよね?

 

そう、毒ガスを造れる人なんていうのは、とてつもなく頭のいい人なのです。

 

拳銃や、爆弾もそうです。

 

とてつもなく頭のいい人間が、試行錯誤を重ねて生まれた研究成果なのです。

 

でも、彼らの成果は「人殺し」の道具なのです。

 

彼らなりの正義もあったでしょう。

 

もともとは別の用途で使用するはずだったということもあるでしょう。

 

知らずに造らされていたということもあるでしょう。

 

しかし、何にせよ頭のいい人間が生み出した研究成果が今回のサリン事件を引き起こしたのです。

 

★★★

 

話が学校と行ったり来たりですが、「頭の悪い子ども」が「学級崩壊」を起こすことなんてできないのです。

 

彼らが教師に反発したとて、それは周りの子にとって大した影響力になりません。「迷惑なやつだな」「先生も大変だね」で終わるのです。

 

しかし、「頭のいい子ども」が教師に反発したとき、周りの子どもたちも「あいつがそう言っているのだから」と、教師に反発し始めます。そうなると、教師は止められません。クラスの秩序がなくなる、これが「学級崩壊」なのです。

 

世の中を変えてきたのは、よくも悪くも「頭のいい人」なのです。(ちなみに世の中を豊かにしてきたのは「頭の悪い人」なんだと思います。彼らの発想は個性的でおもしろい)

 

頭のいい人がクールに、ごく自然に、でもよく見ると恐ろしく練られたシステムに、何も知らない人は踊らされるのです。

 

 

 

地下鉄サリン事件から学べることは多い。いや、学ばなければならないのです。

 

 

アンダーグラウンド (講談社文庫)

アンダーグラウンド (講談社文庫)